バタム島に赴任が決まったら

フードコートがたくさんあります
もしもバタム島への海外勤務が、会社から命じられたら…。
第一声はまず「どこ?!」だと思います。私もそうでしたw
バタム島があるのはシンガポールの南側、シンガポール海峡を隔てた先のインドネシアの小さな島です。主人の会社もそうですが、シンガポールに営業所を持ち、バタム島に工場を置くという企業がたくさんあり、産業の街として発展した島です。
バタム島への転勤が決まった場合、その家族の選択肢はつぎの3つです。
- 単身赴任で行ってもらう
- シンガポールに住まいを持ち、バタム島へ通う
- バタム島に住まいを持つ
ほぼ、単身赴任になるでしょうけども…。もう少し詳しく説明します!
■1. 単身赴任で行ってもらう
そもそも海外転勤が決まった時点で、単身赴任か家族帯同か、その割合はほぼ半分だそうです。各家庭の事情によって、悩むポイントはそれぞれだと思います。特に、小中学生の就学児童がいる場合は悩むと思います。残念ながら、バタムに日本人学校はありません。
でも、インターナショナルスクールが2つあるそうです!
授業は英語で、通ってる子供たちは、富裕層のインドネシア人家庭や、両親のどちらかが外国人といった子どもがほとんど、とのことです。両親の英語力も相当必要になるので、ハードルはかなり高いと思いますが…。
それ以前に、バタム島は生活インフラや治安の問題があり、家族帯同をNGにしている会社もあります。
■【ご主人が単身赴任になる場合の奥様へ】
残念ながら、バタム島は風俗がとても盛んなところです。
また、こちらではメイドさんを雇って家のことをしてもらうのはよくあることですが、メイドさんと浮気という話も珍しくないです。
どこに行ったとしてもこうした心配は無くなりませんが、誘惑がとても多い場所であることを知っておいてください。
■2. シンガポールに住まいを持ち、バタム島へ通う
次に多いのは、シンガポールに近いため、シンガポールに家族を住まわせて、駐在者はバタムへ通う、という選択です。
ですが、コロナでシンガポールとバタムの行き来ができなくなり、この方法でシンガポールに住まいを持っていた家族はほとんど日本に帰ったかと思いますが…。
平日はバタムにホテル滞在しながら勤務し、週末はシンガポールの住まいに帰る、という生活です。「シンガポールなら帯同したい」と思う人もいるでしょうw
子どもがいる家庭でも、シンガポールなら日本人学校があります。
ただ、シンガポールでの生活は充実していて安全ですが、とてもお金が掛かります!会社からの補助や条件も確認して、充分な生活かできるかどうかの検討が必要です。
■3. バタム島に住まいを持つ
さまざまな条件を乗り越えて辿り着くのが、この選択!
私は海外生活が初めてなので比べようがありませんが、暮らしていけない、と思うほどではありません。ネットを調べるとあまり良い話が出てきませんが、おそらくここ数年でかなり発展して、暮らしやすくなっていると思います。
現在、バタム島に住む日本人駐在員の帯同家族(女性)は、私の知る限り、私を含めて2人です。噂の「駐在妻のいざこざ」なんて、あるはずもありませんw
同志がいないことの寂しさもありますが、いなければいないで気楽でもあります。私も先輩ヅラするつもりはありませんので、安心してくださいw
会社の条件をチェックしておこう!

ゴルフ場がたくさんあってとても安いです
■車(ドライバー)が付くか?
飲食店やスーパーは、あちこちに点在しているため、出かけるときに車は必須です。
生活スタイルに大きく関わることなので最初に確認しておき、可能であれば、車(ドライバー)を付けてくれるように交渉すると良いです。
ローカルの方は、バスや Ojek(オジェック、バイクタクシー)で移動しますが、インドネシア語が分からないと厳しいです。また、歩道が整備されていないことと治安の面から、徒歩での移動もおススメしません。旅行に来ているわけではないので、トラブルに繋がりそうなことは、可能な限り止めておきましょう!
私たちは車がないので、移動にはタクシーを使っています。タクシーといっても、インドネシアではとても安いですし、配車アプリを使えば面倒な料金交渉もいりません。ただ、毎回タクシーを呼ぶのは、正直面倒くさいです…。それに「今日はここに行ってみよう!」みたいな開拓がしにくいんですよね~。
■住まいの用意はあるか?
住まいについては、会社から選択肢が提示されるか、自分で探さなければいけないことも。次の記事では、駐在員向けのバタム島住まい探し情報を紹介したいと思っていますので、参考になればと思います。
お部屋選びでは、会社の補助がどれくらいあるかにもよりますが、できるだけ贅沢することをお勧めします! 駐在員が住むような物件は、月15 Juta(約13.5万円)~25 Juta(約23万円)くらいと、意外と高いです。それでも、シンガポールでの暮らしと比べたら安いもの。他にお金をかけるところもありませんしね。
バタム島の生活

おしゃれなカフェもそこそこあります
■治安について
治安が良いとは言えませんが、いまのところ何か被害を受けたことはありません。海外生活で気を付けることを気をつけておけば大丈夫です。
- 出歩くのは日中の明るい時間だけにする
- 路地裏や人気のないところには行かない
- 荷物を置いたままにしない
私が気をつけているのはこんなことです。海外では普通のことですよね。
あとは好みにもよると思いますが、私たちは市場や屋台、ローカルのイベントなどにも行きません。せっかく海外にいるのでその土地ならではの楽しみを見つけるのも大切ですが、観光に来ているのではない、ということは承知しておかないといけないですよね。
■言葉について
バタムの言葉はインドネシア語ですが、英語ができればOKです。
外国人を受け入れて発展した街なので、英語を話せる人はジャカルタよりも多いかもしれません。外国人が出入りするようなカフェやレストラン、マッサージなどのサービス店では英語が使えます。
でも、私はインドネシア語どころか、英語も話せませんけどもw
バタムに住むインドネシア人は外国人に慣れているので、私の単語だけの英語でも、察してくれます。なので、買い物したり、レストランで食事したりの最低限の生活はできています。
■食事について
ジャカルタには日系スーパーがいくつもありますが、バタムにはそういった日系のスーパーはありません。ですが、メーカーを選ばなければ、基本的な調味料(しょうゆ・みそ・料理酒・みりん・だしの素とか)は揃います。日本米(と称しているもの)も売っています。
また、バタム島だけではなく、インドネシアに言えることですが、イスラム教の国なので、豚肉や豚肉が含まれている製品は基本的に手に入らないと思っておいた方が良いです。
日本食レストランもありますが、美味しくはないです…(高いし…)。私たちのように、ローカルの食事があまり合わない人にとっては苦労することになると思います。
ただ、シンガポールが近いので、日帰りでシンガポールのドンキに買い出し、は全然アリです!
バタム島に来て…
個人的に、バタムに来て良かったこと、あんまり好きじゃないところです。
バタム島に来て良かったこと、メリット
- 家族が一緒に過ごせる幸せ(バタム島に限らないけども)
- 日本人が少ないのでレア感がある、人付き合いが苦手な人にオススメ
- 年中暖かくて過ごしやすい
- お金を使うところがないので貯金できる
あんまり好きじゃないところ、不便に思うところ
- 食事が合わない(個人の好みですけども…)
- 街や海が汚い、臭う
- 情報が少ない、Google Map などの情報がアテにならない
マイナスポイントが致命的すぎるw
でも、私はバタム島に来ることができて良かったです!日本企業はバタム島から撤退傾向なので、これから増えることはあまりないかもしれませんが、機会があればぜひたくさんの駐在員に来て欲しいです。
とはいえ、ずっとバタム勤務になるのは嫌かな…w
こんにちは!tade(たで)です。インドネシアのバタム島で生活する、いわゆる駐在妻です。
2022年3月に主人の海外赴任の帯同でインドネシアのバタム島にやってきました。日本人駐在員は多いのに、家族帯同の人はいない、と言われているバタム。どんなところかご紹介します。ぜひ家族でバタム島に来てください!
Apa Kabar?(アパカバール?)/ How are you? / お元気ですか?
Saya baik(サヤ バイッ) / I'm fine. / 私は元気です。