Ramadhan / ラマダン(断食月)
ラマダンってご存じでしょうか?
ラマダンはイスラム教徒にとって大切なイベントです。
私は、ラマダンを断食のことかと思っていたのですが、正しくはそうではなくて、イスラム暦の9月のことらしいです。イスラム教徒は、この月を聖なる月として、断食のほか、禁欲に努める修行を行います。
イスラム暦(ヒジュラ暦)は一年が354日で、私たちが使っている太陽暦の一年365日とは少しずれがあります。そのため、ラマダンの期間も毎年少しずつずれていきます。
2022年のラマダン(断食月)は、4月2日(1日)~5月1日のようです。月の観測で変わるらしくて、開始日は直前に決まります。
断食するのは、日が昇っている日中だけですが、水はもちろんつばも飲み込まないとのこと。ただし、子どもや高齢者、体調の悪い人はその限りではないそうです。
修行の一環なので、断食だけではなく、さまざまな欲を断って心穏やかに過ごし、いつもよりも熱心にお祈りや寄付をしたりもします。モールではたくさん寄付の受付(たぶん)をしています。
イスラム教徒ではない私たちは断食をする必要はないのですが、イスラム教のこの国で暮らしているのだから、尊重、配慮をしなければいけません。私たちは普通に過ごしていれば良いですし、それはイスラム教徒の方も分かっています。ただ、目に入るところで飲食をしないとか、現地の方に対して寛容に過ごすとか、そういった気遣いが必要です。
長期駐在員の中には現地の方と一緒に断食をする人もいますが、現地の方は小さいころから少しずつ慣らしていっているから厳しい断食にも耐えられるので、同じようにする必要はありません。日本と違う気候なので、水分補給はこまめにしましょう!
熱心な信仰心から少し行動が過激になったり、集会を狙ったテロが発生するなど、ラマダン期間中は事件も多いそうなので、防犯や安全対策を怠らないようにと、大使館からもお知らせが出ています。
ラマダン中の街の様子

こちらは、ラマダン期間中(日中)のケンタッキーです!通常通り営業しているのですが、こんな感じで食事している姿が見えないように配慮されています。
現地の方向けのレストランであれば、お店を閉めたり、営業時間を短縮したりもするようですが、私たちが利用するモールやスーパーであれば基本的に何も変わりませんでした。

ショッピングモールでは、中東の雰囲気の飾りつけでラマダンを盛り上げています。緑、三日月、星がイスラム教のシンボルなのだそう。スターバックスでもラマダン仕様のカップでした(写真忘れた!)。
お祭りっぽい雰囲気で、どこに行ってもラマダンセールをやってます。

こちらはホテルのロビーの飾りつけ。かわいい~。
Buka Puasa / ブカ プアサ(断食明け)

こちらはラマダン期間中に毎日、会社から出る軽食です。仕事帰りに社員全員に配られるそうで、翌日の私の朝ごはんになっていますw
毎日違ういろんなお菓子や軽食が入っているので、楽しんでいます( ´ ▽ ` )
ブカ プアサ(BukaはOpen、Puasaは断食)は日中の断食のあとの夕食の食事のことです。
6時半ごろの日没後には、まずはお水を一杯、そのあとは家族や友人と夕食を楽しむのだそう。夕方になると、屋台にはたくさんの人が集まって、ホテルやレストランでは毎日パーティが開かれています。
パーティを楽しみすぎて、ラマダン期間中に太るひともいるらしいですよw
Lebaran / レバラン(断食明け休暇)
一カ月のラマダンのあとは、宗教祭日が2日間あります。祭日の前後は有給取得奨励日とされていて、土日も併せて1週間ほどの大型連休(レバラン休暇)になります。
イスラム教では太陽暦の年末年始はそこまで重視されないので、この連休は年に一度の大切なイベントです。
2022年のレバラン休暇は4月30日~5月8日ということなので、たまたま日本のゴールデンウィークとかぶっていますね。主人の会社の駐在員も多くの人が日本に帰省するようです。
レバラン前には Mudik / ムディク(帰省)をして、レバランを家族でお祝いします。レバラン休暇を早めにとって移動するひとたちも多いようで、テレビではムディクの渋滞の様子を伝えています。ゴールデンウィークの日本みたいですね~。
レバランにはお洋服を新調したり、帰省したりと、お金が掛かるようですね。インドネシア国内の経済が一番活発になる時期だそうです。主人の会社では、ラマダン期間中にボーナス支給があります(現地の方の。駐在員は日本と同じように夏と冬に2回あります!)。
色々なところでラマダンセールをやっているので、何か大きな買い物をするならこの時が良いらしいですよ!
さて、私たちはというと、この連休中にシンガポールへ行く予定です!
私は初めてのシンガポールなので、楽しみです( ´ ▽ ` )
バタムからシンガポールへの行き方なども、またレポートします!
こんにちは!tade(たで)です。インドネシアのバタム島で生活する、いわゆる駐在妻です。
2022年3月に主人の海外赴任の帯同でインドネシアのバタム島にやってきました。日本人駐在員は多いのに、家族帯同の人はいない、と言われているバタム。どんなところかご紹介します。ぜひ家族でバタム島に来てください!
Apa Kabar?(アパカバール?)/ How are you? / お元気ですか?
Saya baik(サヤ バイッ) / I'm fine. / 私は元気です。